東京ドームシティ②
《まさか、こんなに心に染みるとは…》
そう思いながら天井を見上げました。
(昨日のブログの続きです。)
コーヒー豆を無事に受けとったあと、イベントまでまだ時間があった私たちは、喫茶店に立ち寄りました。
お茶をしながら語ったことのほとんどが“あんさんぶるスターズ(以下あんスタ)”の話でした。
私が後輩に沢山教え込んだ甲斐があって、彼もまたあんスタを好きになってくれました。
オタク友達と私が今1番ハマっているゲームがあんスタだっただけに、その話を持ち出されたら話題が尽きません。
キャラクター紹介に始まり、大雑把なストーリーの話をしている脇で、私はCDのジャケットやゲーム内で登場したイラストを探し、話の内容に合うものを彼に見せていました。
そのおかげか、まだまだ初心者の彼にも理解がしやすい内容となり、益々興味を持ってくれました。
実は私もまだまだ初心者の域を超えていないので、私も同じくあんスタのストーリーの続きを読みたくなりました。
そうこうしているうちに、受付の時間となりました。
受付会場へ向かった私たちは列に並んで受付を済ませました。
そのイベントの内容は、リアル脱出ゲームを手がける“SCRAP”さんと東京ドームシティのコラボイベント、“体験する物語 黄昏のまほろば遊園地”です。
こちらは同じ舞台背景ですが4つのコースに別れています。
始まりは同じで、途中から分岐します。
同時刻に起こった4つの物語が交錯し、最後に交わる…そんな仕様の物語です。
残念ながら、私たちが狙っていたコースは早々に満員になってしまいました。
別のコースを選んで受付を済ませると、指定されたアトラクションの中からひとつ選んで乗ってくるように言われました。
私は絶叫系がダメなのと、軽い高所恐怖症を持ち合わせているので、選択肢はかなり限られました。
その中から選ばれたのものはコーヒーカップでした。
(東京ドームシティにおける正式名称は忘れました。)
久々のコーヒーカップに3人で乗ると、思ったよりもサイズが小さくて窮屈でした。
一応4人まで乗れることになっていますが、大の大人が4人乗るのは厳しいと思われます。
コーヒーカップの運転は後輩に任せながら、私たちは心地よい風を浴びながら会話をはずませました。
スタッフととても近い距離ですれ違うことがあったので、その度に後輩とオタク友達は手を振っていたのが妙に微笑ましくて、心が穏やかになりました。
コーヒーカップから降りると、突然スタッフに声をかけられました。
当初は驚きすぎて何が起こっているか分からなかったのですが、すぐにイベントのスタッフがイベントに沿った内容で声をかけてきてくれたんだと判明しました。
イベントはもう始まっている、そう教えてくれているかのようでした。
私とオタク友達は受付時に貰ったものをしまい込んでしまったのでスタッフからは見えていませんでしたが、荷物が極端に少なかった後輩は手にしっかり握っていました。
恐らくそのスタッフの方々は彼が持っていたものを見て声をかけてくれたのでしょう。
その後、本編開始までまだ時間があった私達は暑かったため、サーティワンでアイスを購入してお話をしながら時間を潰しました。
本編が始まると、最初から物語に引き込まれていくような感覚を覚えました。
私たちが参加するコースのメインキャラクターが分かったところでコースごとに集合がかかり、いざ出発です。
案内されるがまま道を歩き、時折キャラクターたちとお話をしながら進めていく物語は、まさに“体験する物語”でした。
内容はネタバレになりますので公表いたしません。
しかし、これだけは言わせてください。
とってもいいお話でした。
たまたま今私が置かれている状況にこの物語はとてもマッチするものでした。
心に染みる話とはまさにこの事でした。
4つの物語が最後に交わり、クライマックスを迎えた舞台はまさに感動そのものでした。
私は恐らくこの物語を忘れないでしょう。
全てが終わって、私たちは余韻に浸りながら会場を後にしました。
クライマックスの途中で気がついたのですが、どうやら私たちが選んだコースはかなり重要なコースだったようです。
他3つのコースでは一切起こっていない重要な事件が道中に起こっておりました。
それがこのクライマックス中に解決したのです。
ただ、そんな中でも謎が1つだけ残っていました。
私たちと共に行動したキャラクター数名のうち1人だけ、何故共に行動してくれたのか全く分からないのです。
どこに接点があるのか、なぜ協力を申し出てくれたのか…、私には理解ができませんでした。
もしかしたらほか2人は気がついているのかもしれないので、今度聞いてみようかと思います。
余韻に浸りながら私たちはファミレスに寄って休憩しました。
デザートとドリンクバーで一息つきながら、オタク友達と後輩はそれぞれ自分のことを話しながら少しづつ打ち解けていく様子を私は眺めていました。
そして、結局は“あんスタ”で終わるという、オタク友達と私らしい締めくくりとなりました。
また近々3人で合うことを約束し、日程も取り決めて、帰路に着きました。
2人ともお互いに苦手意識は全く持つことなく、相性が良さそうだったので、今後もお友達として仲良くできそうだなと嬉しく思いました。
さて、ここで今1度皆様に問いかけてみようかと思います。
“あなたの忘れたいことはなんですか?”
果たして思い浮かべたその事柄は本当に忘れていいことなのでしょうか…。
それでは今回はこの辺で失礼いたします。
どうぞごゆるりとお過ごしください。
【おまけ】
〜共に歩むメインキャラクターを見て〜
“彼、あいつを彷彿させるんだけど…”
“守沢千秋?(あんスタのキャラ)”
“そうそう、大正解”
“だよね”
“いやーおかげでしんどくてしんどくて”
(ここから私は終わりまでずっと)
(彼と守沢千秋を重ねてしまった)