母からのプレゼント
《かわいいでしょ〜♪》
そう言う母は、本当に嬉しそうでした。
昨晩、食後の休憩を終えた私は、プリンターを使うためにプリンター置き場の前に座りました。
プリンターをセットする時にふと壁に目をやると、壁に飾っておいたお気に入りのぬいぐるみの様子がいつもと違います。
なんだ?と2度見をすると、そのぬいぐるみが可愛いショールのようなものをかけていました。
真っ白のふかふかしたショールに赤いリボンが着いていて、そのリボンの両端には白いポンポンが着いていました。
“え、なにこれめっちゃ可愛いんだけど!”
そう言ってその子を手に取ると、それを聞き付けた母親が近寄ってきて、“あ、気づいた??”と少しにやにやしながら聞いてきました。
話を聞くと、どうやらこれはダイソーで売っていたぬいぐるみ用の衣装らしく、壁に飾ってある子のうち一人だけ寒そうだったから着せてあげたかった、との事。
母の観察力もさることながら、優しさもすごいなと思ってしまいました。
母親強し……
デザインもどうやら他にあったらしいのですが、これならば年中つけていてもさほど季節感を感じなくて可愛いのでは?ということで、白いものを選んできてくれたそうです。
そこまで考えて選んでくれていたのかと、とても嬉しくなり、思わずその子の頭を撫でました。
めっちゃ可愛い…ともう一度言うと、母は“かわいいでしょ〜♪”と嬉しそうに言いました。
私が喜んでいるのを見て嬉しくなったのでしょうか。
…やはり、母親はつよし。
一足先早いクリスマスプレゼントを頂いてしまったので、私もお返しにと、元々あげるつもりだったお菓子の詰め合わせを渡しました。
母親は嬉しそうに受けとってくれました。
透明な袋に入れていたので、中身が見える状態でした。
その袋を嬉しそうに眺めながら、このおせんべい美味しそう!とかこのいちごの形のはなんだろう?と大したものを入れていないのに楽しそうに言ってくれました。
私からのプレゼント、そんなに嬉しかったのかなと少し照れてしまうほど。
…本当に優しい人です、うちの母親は
皆様はプレゼント選びはお好きですか?
私は結構ワクワクしてしまうタイプで、自分には買わないだろうけど他の人になら買ってあげたい!というものを選びがちですね…。
もしくは私がおすすめしたいものを選ぶこともあります。
予算はしっかり決めた上で、という前提条件つきですけれどね。
それでは今回はこの辺で失礼します。
どうぞごゆるりとお過ごしください。