暁の間

のらりくらりと…

怒りと後悔

《いや、ホント貴方の言う通りでした》

 

と思いながら落ち込んだ日でした。

 

 

 

“彼がまだ来ていない。”

そう古株の上司に言われたのが全ての始まりでした。

彼というのは事実上、私が所属する部署のトップである上司のことです。

連絡は誰も受け取っていないことから、騒ぎになりました。

 

彼は普段、ひと足早く部署にいらっしゃいます。

現在時差出勤が適応されているのですが、本日は私も彼も定時出社でした。

そのため、私が来た時点でいらっしゃらないのは少しおかしかったのです。

私は普段ギリギリに席に着くようにしているので、私の後に来るとなるとほぼ遅刻です。

 

当然、私は連絡を受けておりませんでしたし、早番でいらしていた方にも会社にも連絡がなかったそうです。

どうしたのだろうと昨日の終業後に共に行動していた他部署の方に事情聴取をしながら、問題の上司にLINEでメッセージを送りました。

 

そうこうしているうちに、普段は部署にいない部長がいらして、“今日は?大丈夫そう?”と遠慮がちに仰いました。

なんのことかさっぱりで、私と古株の上司と事情聴取中の他部署の方の3人で首を傾げていると、部長は“彼は休みだって”と教えてくださいました。

 

さすがにそれはおかしいだろう、と問題の上司について部長にクレームを出しました。

なぜなら、部長はワケあって定時の出勤時間がもともと異なっていて、私の部署の定時よりも遅くいらっしゃるのです。

まして部長は私の部署に基本的にいらっしゃらず別の仕事をされているため、尚更部長にだけ連絡するというのはおかしい話です。

なぜ、部長より先に出社している私たちの部署の人間に連絡しないのか。

部長が同じ時間にいらっしゃって、普段から私の部署にいる方ならそれでいいのですが、そうでは無いのですから。

まして部長もこちらにはもう連絡言っていると思っていらしたようで、目をぱちくりさせていました。

 

体調不良とはいえ、そして普段から真面目でいつも助けてくださる方だからとはいえ、現場に連絡せず、心配かけて迷惑もかけて…

こっちはいらっしゃること前提で動いているのだから、ちゃんと現場に連絡してもらわないと困ります。

と古株の上司と私は部長に訴えました。

部長もさすがにと思ってくださったのか、伝えておくと仰ってくださいました。

 

お昼頃、私のLINEには一切返事も来ず、既読スルーでした。

散々迷惑かけておいて何も無いのかと、古株の上司と私は本気で腹を立てていました。

その様子を見ていた後輩が、“本当に具合悪いのかもしれませんから”と窘めて来ましたが、それとこれとは話が別だろうと、その言葉に対する返事を一切しませんでした。

 

しかし、夕方になって事態は一変しました。

明日いらっしゃるのか確認した方がいいという古株の上司の方の指示で、私は再度LINEを送りました。

すると、少ししてからそのお返事が来ました。

内容は、ようやく携帯を触れるほどになったというお話と、陽性が出たため今週は出社できないというお話でした。

単なる体調不良や二日酔いではなかったのです。

その後の返信も1通だけありましたが、普段ならもう少し丁寧な返信をされるのに、一言だけポンッと送ってきただけでした。

これは本当に具合が悪いのだ、とそう思いました。

 

その直後、私は今日の言動に後悔をしました。

本人に直接言った訳では無いとはいえ、悪い事をした、そう思いました。

そんな雑な返信の仕方をするということは本当に辛かったということ…本当に必要最小限の連絡しか取れないのだとすれば、部長を選んでもおかしくはありません。

そのあとの返信がなかったのも、致し方ないことだったのかもしれません。

彼の行動は如何なものかとは思いますが、そこまで怒る必要はなかったのだろうと、そう思いました。

 

それと同時に、私を窘めてくれた後輩の意見は間違ってはいなかったのだと恥ずかしくなりました。

この程度で人を嫌うような人ではないでしょうが、絶対印象は悪いはずです。

ほんとに性格悪いなと心底落ち込んでいる最中でございます。

 

過ぎ去ったことは最早仕方ないので、慰めも含めてコンビニで新作のパンを買って食べました。

…その後にこの記事を書いているので結局落ち込み具合は元に戻ってしまいましたが。

 

家に帰ったら紅茶か…ミロでもいいですね…好きなものを飲んでリフレッシュしようと思います。

明日から数日大変ですが、こういう時くらいしかお役に立たないでしょうから、必死に走り抜けようと思います。

…ご迷惑をかける気しかしませんが。

 

 

 

それでは今回はこの辺で失礼致します。

どうぞごゆるりとお過ごしください。