暁の間

のらりくらりと…

チョココロネ

《すっっごい嬉しいんだけど!》

 

歓喜したのはの一昨日のことでした。

 

 

 

皆様はチョココロネをご存知でしょうか。

少なくとも私の周りでは滅多に見なくなったパンの一種です。

どのように説明したらいいのか分からないので、気になる方は検索をしてみると良いかと思います。

 

チョココロネのことをふと思い出したのは、おそらく一昨年の年末ごろか昨年の今頃だったかと思います。

とあるハンドメイド店で可愛らしいパンのアクセサリーが並んでいたエリアがございました。

そこで私は一目惚れしたアイテムがございます。

それは、亀パン(メロンパンに亀の手足と顔がついているもの)とかにぱんの根付でした。

亀パンもかにぱんも私が幼かった頃、とてもお気に入りだったパンです。

特に亀パンは思い入れが強く、それを作って販売していたパン屋さんのおじちゃんとおばちゃんがとても私のことを可愛がってくれていました。

そのおかげで亀パンは私にとってかけがえのないものとなっていました。

しかし亀パンを売っているお店は見なくなり、普通のメロンパンばかりになってしまいました。

少し寂しいなと思い続けておりました。

 

(ちなみに私は2つの根付の値段を見て、両方買うか片方だけにするかをとても迷いましたが、ボーナスが出た後だったため思い切って両方買うことにいたしました。)

 

その時、ふともうひとつのお気に入りのパンを思い出したのです。

よく食べ方で父親と議論し、最終的には父親の食べ方が一番いいとなった思い出深いパンです。

それが、チョココロネでした。

 

当時、チョココロネをかじりついて食べていた私に対し、父親はチョココロネのしっぽの部分をちぎって、チョコをつけて食べるんだよと教えてくれました。

私はかじりついた方が美味しいと思っていました。

今の私の言葉で言えば、かじりついた方がワクワクする、食べた気がする、そんなふうに思っていたのだと思います。

しかし、最終的にどういう経緯があってそうなったのかは忘れましたが、父親の食べ方がいちばん美味しいと理解してその食べ方を覚えました。

 

そんな思い入れ深いチョココロネですが、こちらもめっきり見なくなりました。

亀パンはメロンパンと同じなので、食べたくなればメロンパンで我慢できなくもないのですが、チョココロネはそれに変わるものがないと思っています。

あんこの代わりにチョコクリームが中に入ったチョコパンは全くの別物と私は考えております。

 

私はあの日からずっとチョココロネを食べたいなと思い続けてきました。

そしてついに一昨日の夕方頃、その願いは叶ったのです。

母は私に“チョココロネあったのよ”と買い物袋から取り出して見せました。

どうやら数日前に買ったものを、父がいなくなるこの日を狙って隠していたようです。

母は、私がいつだったか“チョココロネを食べたいな”と誰に言う訳でも無く呟いた言葉を聞き取って覚えていてくれたのです。

 

体調が優れない私にとって、最高の癒しとなったのは言うまでもありません。

私は母にもチョココロネを分けて2人で食べました。

私はチョココロネの真ん中あたりを違って渡しましたが母は遠慮して受け取ろうとしませんでした。

少し考えてから、しっぽの方を二口分くらいのサイズにちぎって渡してみるとすんなりと受け取ってくれて、“ありがとう"嬉しそうに言ってくれました。

2人で紅茶を飲みながらチョココロネについて語りつつ、私が幼かったころのパン事情を語って楽しみました。

詳しい内容は話すと長くなりますので、割愛させていただきます。

 

皆様は何パンがお好きですか?

 

 

 

 

それでは今回はこの辺で失礼いたします。

どうぞごゆるりとお過ごしください。