繁忙期到来
《っあー、やってしまったな》
手馴れた手つきで箱を取り出しました。
3月末、私の部署は1年で1番忙しいと言っても過言では無い期間です。
昨日は残業、本日は早出と残業、来週も早出残業となかなかハードな日々が続きます。
そういう日々は決まってタガが外れて、今日も休憩毎と帰宅中にずっと何かを食べるというトラブルが発生しました。
罪悪感に見舞われている今日この頃です。
さて、冒頭のセリフはそういう話ではありません。
こういうハードな日というのは食欲のタガが外れるだけでなく、怪我もつきものです。
その上、やる気スイッチが入ってハイになっていると、今度は痛覚が少々おかしくなるのもいつもの事です。
こういう現象はアドレナリン効果とでも言うのでしょうか…?
普段からよくあちこちぶつけているので、多少のことは除外するとして…
まず初めにやらかしたことといえばテープカッターの歯を勢い余って指に突き刺したことでしょうか…。
最初は大して痛くなかったので気にしなかったのですが、後で見たら真っ赤になっていたので驚いたのは言うまでもありません。
ちなみにこれは、後輩が気を利かせて手当をしてくれました。
その次は手首の痛みの再発でした。
実は先月末辺りから痛かったのですが、日常生活に支障がないことから、様子を見ていました。
回復傾向にあり、ほっとしていたのもつかの間、本日久々に痛みが走りました。
また1ヶ月、大好きな音ゲー“太鼓の達人”はお預けになりそうです。
その次は左肩の痛みでした。
これは原因不明なので、とりあえず更衣室で湿布を叩きつけておきました。
締めくくりに、足の打撲でした。
あちこち動き回っていたら、置いてあった物に右足のふくらはぎ側面を強打するというトラブルでした。
こちらはなかなかの痛みを発しましたが、少しすると治まったのでそのまま動き回っていました。
ただ、何となく違和感が残っていたため、仕事が落ち着いた後、自席で患部を見ると、少し腫れ上がっていました。
“っあー、やってしまったな”
そう思ったのはこのときでした。
実は毎晩、母が足のマッサージをしてくれるのですが、このようなことがあるとすぐバレてしまうのです。
毎日マッサージしているからか、ちょっとした変化も逃してはくれないのです。
“これは事情聴取が始まるな”と心の中で苦笑いしました。
私は慣れた手つきでお手製の救急ボックスを取り出しました。
患部に傷がないことを確認してから、腫れたところに湿布を貼っておきました。
要の上司が近くにいましたが、1年ほど前に労災認定されるような怪我をした時に病院に付き添ってもらってから、彼の前では隠すことを辞めました。
彼は労災認定されるような怪我をしても嫌そうな顔をせず、患部を見ても気持ち悪がらず、むしろ普段より何倍も優しく寄り添ってくれました。
普段から優しいとは思っていましたが、ここまで寄り添ってくれるとは思いもよらず、この会社で初めて涙腺を崩壊させられそうになったのはここだけの秘密です。
とりあえず、要のリーダー以外にはなるべくバレないように取り繕ったつもりでした。
しかし、残念ながら毎度おなじみの股関節の痛みが発生してしまったので、違う意味で普通を装うことが出来ず、足を軽く引きずる羽目になりました。
こういう1番隠したい時に限って何故発生するんだ…と自分の股関節を呪いました。
…いや、今思えば、そのおかげで他の怪我を悟られずに済んだかもしれませんね…。
足を引きずるのはちょくちょくやっているので、みなさん見なれているでしょうから…。
さて、全ての怪我においても、痛みや違和感を感じるタイミングが少々遅れていたために、もしかしたら治りが遅くなるかもしれませんが…
時すでに遅しなので諦めるとしましょうか。
皆様も気をつけてくださいね。
痛かったらすぐ患部確認して、必要なら即応急手当ですよ。
それでは今回はこの辺で失礼いたします。
どうぞごゆるりとお過ごしください。