暁の間

のらりくらりと…

想定外の苦労

《そんな時間かかるとは…》

 

いらだちが募ってしまいました。

 

 

 

皆様は御祝儀袋を用意したことがございますか?

私は今回、初めて用意したのですが、想像以上の高難易クエストでした。

 

日曜日、慣れない手つきで筆ペンを持つと、練習にもかかわらず緊張して手が震えました。

裏紙を御祝儀ののしの幅と同じくらいの場所に折り目をつけて、名前を書くスペースを確認して、そこにも折り目をつけて、練習用紙にしました。

その練習用紙にひたすら名前を書く練習をしていたのですが…筆ペンはやはり難しいですね。

太さのコントロールから文字のバランス、とめはねはらい等、気にするべき部分が多すぎました。

しかし、何故か感じの横線を引いた最後の止めだけは我ながら上手いなと思うような出来栄えで、母にも綺麗だと褒められました。

不思議なものです。

 

金額を古い形式の漢数字で書くのも苦戦いたしました。

友人として参列するので、金額は3万円です。

それを中袋に書くとすると、書き方は“金参萬圓也(きん さん まん えん なり)”となります。

“萬”や“圓”なんて普段使いませんし、それを筆ペンでとなると頭が痛くなりました。

 

そして、いざ本番を御祝儀を初めて開封してみると、なんと中袋の仕様が想定外なものでした。

私が調べて知ったものは、真っ白な封筒で何も書かれていないため、表側の真ん中に大きく金額を記入し、裏に住所と名前を書くというものでした。

それが正式で正しいものだと様々なサイトに記載されていました。

ところがその中袋は表側に既に住所や名前、電話番号を書く欄が用意されており、裏に小さく金額を書くようになっていました。

形式が違うと思った私は、筆ペン練習から付き合ってくれていた母の協力の元、お金用の白い封筒を入手し、それを元々入っていた中袋と入替えることにしました。

 

いざ書いてみると、練習用紙で起こらなかった滲みが、封筒では起こってしまったのです。

封筒はまだ沢山あるからと何枚か書いて調整して何とか完成いたしました。

そのままの勢いでのしも書いて、無事完成致しました。

ここまで少なくとも4時間はかかっていました。

(開始したのは昼ごはんの後だったので、夕飯1時間前ほどでしょうか…。)

 

“よし、中袋入れてのしをつけよう!”と御祝儀袋を開けて元々入っていた中袋を取り出し、完成した中袋を入れてみると…事件が発生しました。

何時間も練習して何回も失敗してようやく出来た自信作の即席中袋のサイズが、元々の中袋に比べて大きかったのです。

 

“中袋を書き損じた時は市販されているお金を入れる用の封筒を使えば問題ない”と多数のサイトに記載されていたので、てっきり入ると思っていました。

この数時間の努力がほとんど無駄に終わりました。

 

苛立ちながらもぐっと堪えて、元々入っていた中袋に筆ペンで記入していくと、墨の滲み具合が即席中袋と違ったため、気に入らない出来栄えとなってしまいました。

母に見せると、“文字は潰れてないし、滲んじゃったんだなってわかるから大丈夫だよ!綺麗だよ!”と言ってくれましたが、心穏やかではありませんでした。

 

ようやく完成したのは夕食後…時間にする恐らく合計で5時間程度にはなったのではないでしょうか。

感覚的には半日使ったことになると思います。

 

どっと疲れを感じながら一日が終了いたしました。

こんなに時間がかかるとはと、やるはずだったタクスが全く終わっていないことに苛立ちを感じながら風呂へ向かうこととなりました。

そういう日もたまにはあるだろうと思うところではございますが、こうも上手くいかないと苛立つものですね…。

結婚式は無事終えられるのでしょうか…。

先が思いやられますね。

 

 

 

それでは今回はこの辺で失礼いたします。

どうぞごゆるりとお過ごしください。